コーヒー豆レビュー(コスタリカ ジャガープロジェクト ハニー)

コスタリカ ジャガープロジェクト ハニー

ハニー製法特有の味わい。軽やかさと角のない酸味。

コーヒーの実をコーヒー豆にする製法にはいくつか種類があるのですが、この豆に使われたのはハニー製法。特徴は実の成分を残すことと発酵。それによって名の通りの甘さと独特の香りをもったコーヒー豆が生まれます。

シティロースト(やや深煎り)で焙煎しても苦味とコクは控え目、とにかく軽やか!酸味も角がなくやさしいです。そこにちょっと独特な甘さと香り。熟したフルーツのような印象を感じました。ハニー製法ならではの味わいです。お天気の良い穏やかな時間にゆっくり飲みたくなるコーヒーです。

ハニー製法のコーヒー豆は生豆から違います。まだらな見た目と独特の匂い。初めて見たとき傷んでるんじゃないかと勘違いしてしまいました。

生豆資料

ハニー製法による鮮やかな酸味が特徴
軍隊を持たない平和主義国『中米のスイス』
コスタリカコーヒー、古くは甘酸を特徴とするフルウォッシュド・アラビカの高級品として知られ、近年はマイクロミル等によるニッチなスペシャルティコーヒーの産地として根強い人気を誇る。コスタリカのコーヒー産業は経済発展により、コーヒー生産地区に住宅開発が及ぶなど、生産面積が減少傾向にある。また、大規模な水洗工場が多いことから、そこからの排水のよる環境汚染が問題になったが、同国はいち早く節水式の水洗工場を推奨し、環境保全型のコーヒー生産の模範国となった。

ジャガー保護活動への貢献について

中南米のジャングルに棲息する『密林の王者』ジャガー。古くはマヤ文明でも神格化されている。しかし、近年は棲息地域が森林伐採などで減少し、絶滅危惧種となっている。このプロジェクトの基、輸出されたコーヒー1ポンドあたり(最低)1米ドルセントを、野生ジャガー保護活動を行っているNationalConservation Programme等へ寄付します。

[生産国] コスタリカ
[生産地域] トレスリオスおよびタラス
[生産者] ボルカフェ・コスタリカの生産指導を受けた100軒程度の小農家
[生産地標高] 1,400~1,700メーター
[精製工場] サンホセ郊外にあるボルカフェ部ループのサンディエゴ工場
[収穫期] 11月~2月
[船積み時期] 1月以降
[年間生産量] 70~100トン
[包装] グレイプロ+麻袋

コスタリカについて

軍隊を持たない国の、コーヒー革命。

世界で唯一軍隊を持たない国として有名なコスタリカ。他の中米諸国より治安は良く、他の国とは少し違う状況はコーヒーへの携わり方にも現れる。


政府はつい先日までロブスタの栽培を法律で禁止。アラビカ種だけを栽培し、高品質なものを作ってそれを他国に輸出しようという政策を行っていた。
 
そして民間レベルでも近年では「マイクロミル革命」と呼ばれる、小規模農家でも「ミル」いわゆる「精製処理場」を持ち、美味しいコーヒーを追求していこうという動きが盛んになった。
 
他国では精製処理場をドンと構える大地主の下、小作人やピッカー(収穫する人)として働くしかない農民の方が多い。しかしそれでは結局のところ、地主だけが儲けて小作人は言われるまま作るだけ。たとえばコロンビアではピッカーという職業は最下層の様に扱われることも。
 
しかしここコスタリカでは「革命」の名の通り、小規模農家が美味しくするために色々工夫して、考えて、それに見合った価格もつけている。
 
誰しも頑張ればビジネスオーナーとなれる。軍隊の持たない国の革命。小さな農家でもその味で世界に名を知らしめることができる。最高の希望がある国のコーヒーはとても多様だ。

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