たくさん歩いたあとに、右腰から右股関節まわりの痛みが気になるというご相談でした。
股関節そのものの動きだけでなく、過去の左ひざの骨折以降に続いている歩き方の偏りも含めて、体の使い方を確認しながら施術を行いました。
ご相談内容
以前に左ひざを骨折されたことがあり、それ以降の歩行に偏りがあるとのことでした。
特にたくさん歩いたときに右腰から右股関節まわりがつらくなりやすく、足腰のことなので、このまま悪化していかないか不安を感じておられました。
医療機関での受診歴については特にありませんでした。
体の状態の見立て
体の状態を確認すると、骨盤のゆがみの影響か、右足が短く見えるようなバランスがありました。
股関節そのものの動きには大きな問題は見られず、関節の可動域そのものよりも、歩行時の負担のかかり方に特徴があるように感じられました。
左ひざの骨折後の経過のなかで、左側をかばう使い方が続いてきたことで、歩くたびに右腰から右股関節まわりの筋肉に負担が集まりやすくなっているように見えました。
痛みの場所だけを追うというより、左右の使い方の偏りが積み重なった結果として、右側に緊張が集まっている状態のように感じました。
施術の考え方と対応
今回の施術では、右の主訴部だけを重点的に触れるのではなく、左足をよりスムーズに使える状態をつくることを優先しました。
左側の使いにくさが残ったままだと、歩行のたびに右側へ負担が寄りやすく、結果として右腰から股関節まわりのつらさにつながっていると考えたためです。
施術では、左右のバランスを見ながら、腰から股関節まわりを中心に全体のつながりを整えていきました。
局所的な強い刺激ではなく、歩いたときの負担がどこに集まりやすいかを意識しながら、体全体の使い方が偏らないように調整しました。
歩き方に左右差が見られたため、できるだけバランスよく足腰を使うための注意点もお伝えしました。
日常の歩行そのものが負担の積み重ねになっていると感じられたため、施術だけで完結させず、普段の体の使い方も含めて見ていくことが大切なケースでした。
施術を通して感じたこと
今回あらためて感じたのは、かばうことの影響の大きさです。
古傷そのものは落ち着いていても、そのときから身についた体の使い方までは自然には戻りにくく、別の場所に負担が移っていくことがあります。
このケースでは、今ある右側の痛みだけを見るのではなく、左ひざの既往から続いている歩行の偏りをどう捉えるかが大事だと感じました。
過去の経過が今の負担につながっているということを、あらためて考えさせられる施術でした。
金沢八景からお越しの50代女性の方でした。
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