訴え
慢性的に歩きにくさは感じていたが、ここ1~2カ月は本当に右足の踏ん張りが効かない。階段に関しては手すりに捕まっていても右足から降りるのは難しい。痛みはない。
見立て
足の脱力ということで腰椎の神経圧迫を疑ってみたが、それよりとにかく右膝のO脚が強い。筋力がなければ体を支持できない状況。猛暑による運動量の減少や高齢化。筋肉量の低下が一番の原因と考えられる。今までは筋力があったため強いO脚でも体を支持できていた。筋力の低下はO脚を助長。悪い流れ。
施術
歩行時の癖で体が右に流れるのがO脚の主な原因と考えられるので、少しでも体が傾かないよう腰椎・骨盤を調整。癖のある歩き方で負担のかかっている筋肉や関節をマニピュレーション・モビリゼーション。ただ実際のところ今から体をまっすぐにしたり良い歩き方を習得をすることは難しいと説明。現実的な改善策として筋力アップ、トレーニング方法を提案した。高齢になってからの歩き方の変更は、メリットよりも慣れない歩き方での転倒リスクの方が大きいと考えます。