冷房で肩こりを感じやすくなるのはなぜ?
夏になると「肩が重い」「首まわりがだるい」と感じることが増えていませんか?
実は、冷房の風や温度差が原因で、普段は気にならない程度の筋肉のこわばりが「肩こり」として表に出てくることがあります。
冷たい風を長時間浴びることで筋肉の血流が悪くなり、酸素や栄養が届きにくくなります。さらに、外との温度差によって自律神経のバランスが乱れると、筋肉が“緊張モード”になりやすく、肩や首まわりが固まりやすくなるのです。
肩こりが悪化する4つの原因
① 冷気による血行不良
冷房の風が直接当たることで、表面の血管が収縮し、血行が悪くなります。
筋肉が冷えて硬くなり、動かしにくくなることで「こり」を感じやすくなります。
② 温度差による自律神経の乱れ
屋外と室内の気温差が大きいと、自律神経が乱れやすくなります。
体が「冷え」に反応して交感神経が優位になると、筋肉の緊張が強まりやすくなります。
③ 長時間の同じ姿勢
デスクワークやスマホ操作などで、肩や首に負担がかかっている方は要注意。
もともと緊張している筋肉に冷えのストレスが加わることで、症状が一気に強く出ることがあります。
④ 筋肉の温度低下による柔軟性の低下
冷えで筋肉の温度が下がると、伸び縮みしにくくなります。
この状態で動くと余計な力が入り、肩の張りや痛みを感じやすくなります。
冷房による肩こりをやわらげるために
▪ 冷風を直接当てない
風向きを変えたり、風よけパネルを使ったりして、肩や首に風が当たらないようにしましょう。
▪ 設定温度を見直す
冷やしすぎは禁物。
25〜27℃を目安に、少し高めの設定にするだけでも体の負担が減ります。
▪ こまめに温める・動かす
首まわりを手でさすったり、軽くストレッチしたりするだけでも血行が促されます。
肩甲骨を寄せる動きを意識すると効果的です。
▪ 姿勢のリセットを意識する
長時間同じ姿勢を続けず、1時間に1回は立ち上がって体をほぐすようにしましょう。
「背筋を伸ばす」「肩をゆっくり回す」だけでも十分です。
▪ 専門的なケアを取り入れる
冷房でこわばった筋肉をほぐすには、やさしい手技による整体などで一度リセットするのもおすすめです。
血流を整え、体が自分の力で温まるようサポートします。
まとめ
冷房は快適に過ごすために欠かせませんが、使い方次第で肩こりの原因にもなります。
冷風を避け、体を冷やしすぎないように工夫することで、夏の肩こりはぐっと軽減できます。
それでもつらさが続く場合は、体全体のバランスを見直すサインかもしれません。
無理せず一度、体を整える時間をつくってみてください。
